morningdeerの来日

morningdeer

昨夜落合soupでのmorningdeerは実に圧倒的であった。

アブァンポップという形容は彼女の音楽の焦点からズレてしまうかもしれない。その言葉にメインストリームへのカウンターの意が含まれているなら、そのストレートで卓越した音楽性との距離感を見誤る可能性がある。であるならば、実験的なエレメントは散りばめられているものの、ジャズやポップス、フォークやエレクトロニックミュージックに至るまで、重層的に様々な要素を包括したバックボーン豊かなシンガーソングライター、と表現したい(長い)。

soupのキャパ的にはかなりの入りだったし、あの空間にあれ以上人が多いと僕はしんどいのだが、もっと多くの人に目撃されるべきアクトだったことは間違いない。
打ち上げ花火的な戦略的コラボだったり、当人のメディア露出を含めたプレゼンスのあり方よりも、まっすぐにその楽曲や演奏の素晴らしさ、豊穣な音楽性で勝負している人を応援したいし信じたい。そう改めて思った夜だった。

そして、いつの時代もそうであるように、インディペンデントなレーベルやメディアには、実績を備え人気を確約されたアーティストをピックアップすることではなく、新たな価値の発掘・発見であり、ある種のプロポーザルが求められていると思っている。
そして、彼女の作品をリリースし日本に招聘したWhereabouts Recordsはまさにそういうことをやっているのだと思うし、心から拍手を贈りたい。

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